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永小作(えいこさく)

永代小作・永代卸・定卸とも。江戸時代から行われた小作形態の一つ。期限を定めず,20カ年以上の長期にわたる小作関係をいい,一般の小作と区別された。小作期間が長期であること,小作料が低いこと,地主が変わっても小作関係に変更がないこと,小作地の改良・修繕を小作人が行うこと,小作人が貢租・諸負担を負担すること,小作権の売買などが行われたこと,小作料の減免がないこと,など小作人の権利が強いのが特徴。明治政府は,地主に地券を公布し,永小作を廃絶する方向をとった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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