歩(ぶ)

土地の面積を表す単位。古代中国の周で使われていた単位。日本では古くは高麗尺(こまじゃく)5尺平方あるいは6尺平方を1歩とする方法があったが,713年(和銅6)の唐尺採用後は唐尺の6尺平方をもって1歩とし,360歩を1段(たん)とする面積単位が定着した。戦国期には6尺5寸平方を1歩としたこともあったが,太閤検地の際に6尺3寸平方を1歩とし,300歩を1段とする換算方式に統一された。江戸時代には6尺平方を1歩とするようになり,30歩=1畝,10畝=1段という町段歩(ちょうたんぶ)制が確立した。歩は坪ともいわれ,1歩(坪)は約3.3平方メートルに該当。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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