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俳諧連歌(はいかいれんが)

和歌的表現を主とする雅(みやび)の連歌に対して,滑稽・卑俗あるいは機知的な連歌をいう。和歌の俳諧体にもとづく呼称。連歌について俳諧の語をはじめて用いたのは「菟玖波集(つくばしゅう)」巻19雑体の連歌の部。滑稽な連歌自体は平安時代からあり,後鳥羽上皇の周辺では,無心連歌・狂連歌の名で行われていた。宗祇(そうぎ)の時代には狂句と並行して俳諧の名称が一般化し,俳諧の百韻も伝わるが,多くは連歌会ののちの言捨(いいすて)(その場かぎりの即興句)であった。1499年(明応8)成立の「竹馬狂吟集」,1540年(天文9)成立の「守武(もりたけ)千句」の頃から文芸としての独立性を獲得しはじめ,江戸時代に貞門・談林・蕉風俳諧として開花する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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