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桂庵玄樹(けいあんげんじゅ)

生没 1427~1508.6.15 室町中期~戦国期の臨済宗聖一(しょういち)派の禅僧。諱は玄樹,字は桂庵,別称は島隠(とういん)(陰)・海東野釈。周防国の人。16歳で出家。南禅寺の景蒲玄忻(けいほげんきん)に師事。1467年(応仁元)渡明,73年(文明5)に帰朝。その後,九州各地を歴遊。79年には島津忠昌が開創した薩摩の島陰寺(桂樹院)に住んで朱子新注による講説を行い,伊地知(いじち)重貞とともに朱子の「大学章句」を刊行。四書を門下に教授するために句読法を考案。のち京都の建仁寺・南禅寺の住持にもなったが,おもに薩摩・大隅・日向で中国の新思潮の紹介に努めた。その学統は近世の朱子学の源流となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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