1. 用語
  2. 日本史 -こ-
  3. 恋川春町(こいかわはるまち)

恋川春町(こいかわはるまち)

生没 1744~89.7.7 江戸中期の戯作者。本名は倉橋格(いたる)。狂歌名は酒上不埒(さけのうえのふらち)。駿河国小島藩の留守居役。鳥山石燕のもとで絵を学び,謡曲「邯鄲(かんたん)」の筋に当世の遊里風俗を盛り込んだ「金々先生栄花夢」(1775)を画作。青本の概念を一変させて黄表紙の祖となる。以後,田沼意次と蝦夷貿易を題材とした「悦贔屓蝦夷押領(よろこんぶひいきのえぞおし)」や寛政の改革を風刺した「鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)」を発表するが,後者により筆禍をえて退役後に死去。自殺説もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう