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松尾大社(まつのおたいしゃ)

「まつお」とも。松尾神社とも。京都市西京区嵐山宮町に鎮座。式内社・二十二社上社。旧官幣大社。祭神は大山咋(おおやまくい)神・市杵島姫(いちきしまひめ)命。701年(大宝元)の創建と伝えるが,背後の神体山には磐座(いわくら)があり,開発神・農業神としての原始信仰に由来するか。この地域を開発した秦(はた)氏が奉斎し,神職を世襲。平安遷都に際して西の鎮護神とされ,866年(貞観8)正一位に昇った。葛野(かどの)郡の郡神,桂川の神ともされ,近世以降は酒の神として信仰を集めた。例祭は4月2日(以前は4月上申の日)。1550年(天文19)再建の本殿と,日本最古といわれる平安初期の男女の神像3体が重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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