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松江藩(まつえはん)

出雲国松江(現,島根県松江市)を城地とする外様のち家門大藩。関ケ原の戦後,1600年(慶長5)外様の堀尾忠氏が遠江国浜松から入封して立藩。はじめ富田(とだ)を城地とし,のち松江に築城して移る。出雲・隠岐両国24万石を領したが,2代で無嗣除封。34年(寛永11)かわって外様の京極忠高が入るが,5年で断絶。38年家門の松平(越前)直政が信濃国松本から入封し,出雲一国を与えられた。18万6000石。直政は徳川家康の次男結城秀康の三男で,以後10代にわたる。7代治郷(はるさと)(不昧(ふまい))は文化人として著名。詰席は大広間。藩校文明館(1758設立)は変遷をへてのち修道館。特産物の鉄・蝋などは早くから藩の専売。隠岐一国は幕領となったのちも長く松平氏に預けられた。1666年(寛文6)支藩に広瀬・母里(もり)両藩をたて,18世紀初めには一時松江新田藩をおいた。廃藩後は松江県となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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