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村上水軍(むらかみすいぐん)

中世後期に三島村上氏とよばれて,瀬戸内海の因島(いんのしま)・能島(のしま)・来島(くるしま)を拠点に活躍した海上の武装集団。海賊行為をする一方で,近隣荘園の所務や海上警固を担って勢力を伸ばした。河野氏の支配下で山名氏・大内氏ともつながり,対外貿易も行った。毛利氏配下の水軍として,石山本願寺への兵粮(ひょうろう)輸送を行うなど力を発揮するが,来島村上氏が豊臣秀吉の勢力下に入るに及んで,三島の村上氏は分裂。秀吉が1588年(天正16)に海賊禁止令を出すと,その組織は解体した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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