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村方騒動(むらかたそうどう)

小前騒動・村方出入とも。近世の村落共同体で,村役人層の不正に対する一般百姓の追及運動。幕藩権力は兵農分離制の下で年貢村請制をとり,村役人に年貢徴収・納入の責任を負わせた。このため村役人層は支配の末端に位置づけられることになり,一般百姓とは本質的に対立する関係にたつことになった。村方騒動は,村役人の年貢の割付・徴収をめぐる過程での不正や村政執行上の不正に対する糾弾のかたちをとったが,近世中期以降は,地主小作関係・高利貸借関係なども対立の原因となって,村方騒動をより複雑なものにした。騒動は幕府や藩への訴訟により表面化し,内容によっては示談で解決することが多かったが,ときには強訴(ごうそ)などの非合法形態をとることもあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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