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無産政党(むさんせいとう)

第2次大戦前,無産階級の利益擁護を目的に結成された合法的な社会主義政党の総称。普通選挙実施を前にして,1926年(大正15)3月労農諸団体を組織基盤として労働農民党が結成されたが,労働・農民運動における左右対立激化の影響が政党組織にも及び,年末には右派の社会民衆党,左派の労働農民党,中間派の日本労農党の3政党に分立,以後離合集散をくり返した。32年(昭和7)7月に3系統の合同が実現して社会大衆党を結成し,36・37年の衆議院選挙で躍進した。40年7月近衛新体制運動に参加して自発的に解党。戦後,旧無産政党の活動家の多くは日本社会党の結成に参加した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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