1. 用語
  2. 日本史 -ぬ-
  3. 渟足柵(ぬたりのさく)

渟足柵(ぬたりのさく)

越(こし)国におかれた古代の城柵。蝦夷(えみし)支配のためにおかれた史料上最古の城柵で,647年(大化3)造営され柵戸(さくこ)がおかれた。658年(斉明4)の阿倍比羅夫(あべのひらふ)の北征の折,渟足柵造(さくのみやつこ)大伴稲積(おおとものいなづみ)が叙位されたのち史料にはみえなくなるが,八幡林(はちまんばやし)遺跡(新潟県長岡市)出土の木簡に「沼垂城」と墨書があり,8世紀まで存続したことが確認された。新潟市に比定地があるが,位置・遺構は不詳。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう