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朗詠(ろうえい)

広義の雅楽の小種目名。平安中期に成立。唐楽の吹き物を伴奏とする謡物(うたいもの)で郢曲(えいきょく)とも。詞章は通常漢文の読み下し形。漢文音読の例もある。4行の漢詩であっても,1の句から3の句にわけて,それぞれ別の句頭(くとう)が独唱した後で斉唱する。210種の詞章があったというが,現在は14種。2の句の音域が高くて困難なことから,「二の句がつげぬ」という言回しがうまれたともいう。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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