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薩摩国(さつまのくに)

西海道の国。現在の鹿児島県西半部。隼人(はやと)による反乱鎮定で702年(大宝2)建国されたと考えられる。「延喜式」の等級は中国。「和名抄」によれば出水(いずみ)・高城(たかき)・薩摩・甑島(こしきじま)・日置(ひおき)・伊作・阿多・河辺(かわのべ)・給黎(きいれ)・穎娃(えの)・揖宿(いぶすき)・谿山(たにやま)・鹿児島の13郡からなる。前2郡は肥後などからの移民が居住し,後11郡は隼人が居住する。国府・国分寺は高城郡(現,薩摩川内市)におかれた。一宮は枚聞(ひらきき)神社(現,指宿市開聞)。「和名抄」所載田数は4800余町。「延喜式」では調庸は綿・布など,中男作物に紙がある。班田制の導入は遅く800年(延暦19)。平安末期までに多数の郡・院・郷が成立。12世紀半ばには阿多忠景が勢威をふるった。鎌倉初期には全田地の7割強が島津荘に寄郡(よせごおり)されている。短期間を除き中世を通じて島津氏が守護職を相伝。しかし一族間の内紛が絶えず,各地の豪族も強力で,16世紀半ばにようやく島津氏の支配が確立した。近世も島津氏の鹿児島藩として推移。1871年(明治4)の廃藩置県により鹿児島県となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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