済(せい)

「宋書」倭国伝に記される倭の五王の1人。5世紀半ば頃の王で,興(こう)と武(ぶ)の父。2番目の珍(ちん)との続柄が記されていないことから,系譜のうえでつながらない可能性がある。名前からは積極的な根拠がないが,記紀系譜との比較からみて允恭天皇である可能性が強い。反正(はんぜい)天皇とする説もある。443年,中国南朝の宋に遣使して太祖文帝から安東将軍号を与えられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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