ドイツ

ヨーロッパ中央部に位置する国。漢字表記は独逸・独乙。1871年プロイセンを中心としたドイツ帝国が成立。それ以前の日本との関係では,オランダ商館医師として来日したケンペル(1690年来日)やシーボルト(1823年来日)が有名。明治新政府はプロイセン・ドイツを近代国家建設のモデルとして憲法や陸軍軍制を制定。地方自治制度のモッセや憲法・商法のレースラーらが御雇外国人として活躍。哲学・文学・医学・音楽・政治学などドイツ文化の及ぼした影響は大きい。外交的には日清戦争中のドイツ皇帝ウィルヘルム2世の黄禍(こうか)論や,日清戦争後の三国干渉などで対立,第1次大戦では日本はドイツに宣戦した。敗戦後ドイツにはワイマール共和国が誕生。昭和期に入ると,ナチスのヒトラーが政権を握り,1936年(昭和11)日独防共協定,40年日独伊三国同盟を締結。枢軸国として第2次大戦を戦い,ともに敗戦国となった。戦後ドイツは西ドイツ(ドイツ連邦共和国)と東ドイツ(ドイツ民主共和国)とに分断されたが,西ドイツは同じ敗戦国の日本と同様めざましい経済発展をとげた。89年ベルリンの壁が崩され,90年統一ドイツが成立した。正式国名はドイツ連邦共和国。首都ベルリン。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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