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チャハル

Chakhar 察哈爾 モンゴルの部名。15世紀末のダヤン・ハーンによるモンゴル統一後,6万戸中の左翼3万戸の一つとして設けられ,大ハーンが直轄した。のち,右翼のアルタン・ハーンに圧迫されて大興安嶺の東に移った。リグデン・ハーンのとき再び西方に移動して右翼を破ったが,1634年にリグデンが死ぬと東から進出した満洲に降伏した。清朝は初めリグデンの子孫を王公としてチャハルを統治させたが,ブルニ親王の反乱鎮圧後,これを総管旗に編成して張家口(ちょうかこう)に駐在するチャハル都統を通じて直接支配した。その牧地は,1914年にチャハル特別区となり,28年にはチャハル省が置かれた。現在の中国内蒙古自治区シリンゴル盟南部とバヤンノール盟東部にあたる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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