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チャーチル

Winston Leonard Spencer Churchill 1874~1965 イギリスの政治家,首相(在任1940~45,51~55)。マールバラの直系の子孫としてブレナム宮で生まれ,ハロー校,陸軍士官学校出身。キューバの反乱,インドでの植民地戦争,南アフリカ戦争に冒険を求め従軍記によって文名を高めた。1900年保守党員として下院に入るが,保護関税に反対して自由党に転じ,05年以後,植民次官,商相,内相を歴任,11年海相となる。第一次世界大戦ではダーダネルス作戦に失敗し辞職。17年ロイド・ジョージに迎えられ,軍需相,陸相兼空相,植民相を歴任。ロシア革命への批判から24年保守党に復帰し,再び下院に入り蔵相となる。29年辞任後は野にあって,ナチスの脅威を警告し宥和政策を批判した。第二次世界大戦が始まると海相,40年以後は首相として戦争指導にあたった。45年総選挙に敗れ下野し,51~55年には再び首相。伝記や大戦回顧録など,文筆家としても著名で,53年ノーベル文学賞を受賞。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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