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チャウシェスク

1918~89 ルーマニアの政治家,大統領(在任1974~89)。1936年共産党に入党。ゲオルギウ・デジらとともに第二次世界大戦期を国内の刑務所で過ごす。48年には中央委員,55年政治局員となった。65年3月ゲオルギウ・デジの死去に伴い党第一書記(同年7月の党大会で書記長と改称),67年国家評議会議長(国家元首)に就任,74年大統領制導入とともに初代大統領となり,最高指導者として実権を掌握。対外的には自主路線を展開した。70年代,西側に接近し工業化政策を推進。80年代には対外債務の自力返済のため強制輸出政策を実施,国民生活は窮乏化した。政府,党の要職に近親者をつけて独裁的体制を築いたが,89年12月体制崩壊(東欧革命)のなか,第一副首相のエレナ夫人とともに逮捕され,軍事裁判ののち処刑された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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