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チォンピの乱(チォンピのらん)

Ciompi チォンピとはフィレンツェの毛織物工業で,織元直営の仕事場に働く梳毛工(そもうこう)らの蔑称。彼らは賤民として無権利のまま,ギルド警察の残酷な圧迫を受けた。1378年彼らの暴動が勃発,梳毛工の職長ミケーレ・ディ・ランドが政権をとって,染色工,仕立工,チォンピらの3ギルドを公認した。この騒乱には大商人の政治に反発する庶民の要求や,これを利用するメディチ家など新興の商人の野心もからんでおり,これら各要素の利害の違いが大商人の反動を許し,82年までに事態は旧に復した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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