エセン

Esen 也先 ?~1454 オイラトの首領。1439年父トゴン(Toghon)を継いでタイシとなり,大ハーン,トクトア・ブハに姉を嫁がせて全モンゴルの実権を握った。四方に勢力を拡張して西は中央アジア,東は満洲,北はシベリア南部を支配した。44年甘粛行省を置き,49年明に侵入して英宗を捕えた(土木の変)。51年トクトア・ブハを殺し,53年にはみずからハーン位につき,大元天聖大可汗と称したが,翌年部下に殺された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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