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フェニキア文字(フェニキアもじ)

アルファベットの祖型と思われる原カナーン文字から発展した,北セム系最初の線状文字アルファベット。22の子音字からなり,前11世紀頃に成立。フェニキア人の海上活動とともに地中海沿岸に伝播し,前9世紀ないし前8世紀にはこれを受容したギリシア人が母音字をつけ加え,のちに全西方文字の母体となったギリシア文字をつくった。一方,フェニキア文字の書体が変化してできたアラム文字は,アラム商人とともに広く東方に伝播し,現行の多くの東方諸文字の母体となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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