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ピウスツキ

1867~1935 ポーランドの政治家。ツァーリ暗殺計画に加わり1887年に逮捕,92年までシベリア流刑。帰国後,ポーランド社会党に入り,党の中枢で活動。ロシア領ポーランドの1905年革命を境に武闘路線に傾斜し,戦闘組織創設に動く。第一次世界大戦では自分の軍団を率いてロシアに対して参戦。ドイツ,オーストリアの後見のもとでのポーランド独立を展望するが,対立し離反した。しかし逆に権威は高まり,独立後は国家主席,国軍最高司令官の地位についた。23年に政党政治を嫌って引退したが,軍制をめぐって政府と対立し,26年に5月クーデタを起こして政権を掌握した。その後は側近と無党派層に依拠し,議会を力で抑える強引な政治運営を行った。35年,大統領権限を強めた4月憲法成立後,まもなく死去。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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