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保守党(ほしゅとう)

・〔イギリス〕Conservative Party イギリスの政党,トーリ党の後身。選挙法改正後の1830年代に従来の「トーリ」に代わって保守党を名乗るようになり,ピールが必要な改革は容認する保守の理念を明らかにして時代の趨勢に応じたが,穀物法の廃止をめぐって党内が分裂。自由貿易を唱えるピール派が離脱したあと,ディズレーリが党勢の立て直しを図り,グラッドストンの自由党と競って二大政党制による議会政治を展開した。内政面ではトーリ・デモクラシーを旗印に大衆社会状況に対応する政策を追求したが,外政面では露骨な拡張主義の帝国主義政策をとった。第一次世界大戦後,自由党が凋落すると,古い体質からの脱皮を図り,労働党を相手に,二大政党制を維持している。・〔ドイツ〕Deutsche Konservative Partei ドイツの政党。1848年三月革命ののちプロイセン保守派は結集してユンカーの利益擁護にあたったが,ビスマルクの統一事業が進展するにつれて混乱し,66年ビスマルクを支持する一派は自由保守党を結成,本流は76年全ドイツ的な規模で勢力を再編成しドイツ保守党を結成した(~1918年)。以後両保守党は政府与党となり農業の利益擁護と体制の維持に努めた。国家人民党はその後身である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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