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イェニセイ文化(イェニセイぶんか)

イェニセイ川上流域は,シベリアでは最も早くから考古学調査が進められたため,ここで確認された考古学上の諸文化が,南シベリア,中央アジア北部,モンゴル高原の古代文化を研究する際に基準とされてきた。銅石器時代のアファナシエヴォ文化に続き,前2000年頃から青銅器時代のオクネフ文化が始まったが,前1500年頃には西方,南方にも広く分布するアンドロノヴォ文化のなかに入った。前1200年頃には冶金術の発達したカラスク文化が栄え,前7世紀には鉄器時代に属するタガール文化に発展し,前2~後5世紀には独特な死仮面をもつタシュトゥク文化が栄えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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