ケニア

Kenya 赤道直下の東アフリカに位置し,海岸部はインド洋交易の要衝としてスワヒリ文化を育んだ。15世紀末同交易にポルトガルが進出,さらに18世紀末以降オマーンの影響下で象牙,奴隷を扱う内陸部との長距離交易が進展した。1888年帝国イギリス東アフリカ会社が統治通商を開始,95年イギリスの東アフリカ保護領となり,1901年港市モンバサと内陸を結ぶウガンダ鉄道が開通,20年ケニア植民地(内陸部)および保護領(海岸部)が成立。ホワイト・ハイランドの形成に代表される白人入植者優遇策に対し,20年代インド系移民が差別撤廃運動を,50年代キクユ人が民族独立運動マウマウ戦争を展開し63年に独立。90年代には一党独裁から多党制に移行し,2002年12月初の政権交代が実現。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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