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慶暦の和約(けいれきのわやく)

チベット系タングート族の李元昊(りげんこう)は大夏(たいか)を建国し,宋人はこれを西夏と呼んだ。ここに遼,西夏,宋の3国が鼎立(ていりつ)する状況となった。李元昊は河西地方全域を押えたのち,蘭州から西寧(せいねい)にかけた地域をめぐって宋と戦火を交えた。その戦いは長引き,1044年(慶暦4年)に和約が結ばれた。その結果,李元昊は宋に臣礼をとることになったものの,両者は国境を定め,宋は西夏に歳賜(さいし)として絹13万匹,銀5万両,茶2万斤を贈り,国境貿易も復活した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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