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啓蒙思想(けいもうしそう)

enlightenment 17世紀後半のヨーロッパにおける近代自然科学の確立とともに,その原理は社会的・歴史的事象の領域に浸透し始めた。それは18世紀のフランス,ドイツ,イギリスの思想の主流に発展する。啓蒙思想の多様な流れの基底には,人間的存在も自然的存在と同じく普遍的な法則に支配されているという観念,そして人間の理性それ自体の力で世界の秩序を理解できるという確信がある。この確信は進歩の観念につらなっている。その主要な内容としては,国家理論における社会契約説,法理論における自然権思想,宗教における理神論と宗教的寛容の主張などをあげることができる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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