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マザラン

Jules Mazarin 1602~61 イタリア生まれのフランスの政治家。教皇庁の外交官をへて,1636年頃からフランス宮廷に仕え,フランスに帰化。リシュリューは彼の才能を買い,枢機卿に任じ,さらにルイ13世の死後,摂政后アンヌ・ドートリシュにより首席顧問官に登用された。三十年戦争の終結に際して優れた外交的手腕をみせたが,国内的には,増税と彼個人に対する反感がフロンドの乱の重要な要因となった。しかし,2度の亡命後,巧みにフロンド派の内部対立を利用し,これを挫折させ,53年権力の座に戻った。以後は実質的に全権を掌握,国内では封建諸侯の地方分権的勢力を抑え中央集権を再建,対外的にはピレネー条約などによりフランスの地位強化を図った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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