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ミケランジェロ

Michelangelo Buonarroti 1475~1564 イタリア盛期ルネサンスの彫刻家,建築家,画家,詩人。フィレンツェ近郊に生まれ,ローマで没。画家ギルランダイオの工房に入ったのち,15歳よりメディチ家の保護を受けて,古代彫刻およびドナテッロの作風を学んだ。以降,フィレンツェとローマを中心に精力的な活動を展開。1496年にヴァチカンの「ピエタ」,1504年に「ダヴィデ」像によって彫刻家としての名声を確立した。特に1508~12年に完成された教皇ユリウス2世の命によるシスティナ礼拝堂天井画は,盛期絵画の金字塔となる。人体の表現性を徹底的に追及した長い生涯の間に,その様式は調和と均衡の古典主義的理想から逸脱し,緊張感みなぎる動的な空間性と高度な内面性,精神性の表出によって,マニエリスムおよびバロック様式への道を開いた。代表作はほかにシスティナ礼拝堂の壁画「最後の審判」「メディチ家墓廟」など。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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