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モンゴル西征(モンゴルせいせい)

13世紀に波状的に行われたモンゴル西征は,史上最大のモンゴル帝国を出現させた。まず,初代チンギス・カンは1219~25年にオトラル事件を理由にホラズム・シャー朝へ西征し,ジェベ,スベエデイ指揮下の別働隊はクリミア,ヴォルガ川中流域にまで達した。第2代オゴデイ治世の36年には,バトゥを総大将とする西征を開始。ブルガール,ルーシ,カフカース,クリミアに侵攻,キエフを攻略し,41年にポーランド‐ドイツ騎士団連合軍を撃破する一方,ハンガリーを蹂躙(じゅうりん)した。第4代モンケは56~60年に弟フレグに西アジア遠征を行わせ,イスマーイール派,アッバース朝をあいついで滅ぼしたが,マムルーク朝に進撃を阻止され,再度の西欧侵攻は実現しなかった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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