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大衆社会(たいしゅうしゃかい)

mass society 20世紀の産業が発達した社会に関する社会学者の議論から,その特徴を表すためにつくられた言葉。大衆社会とは,伝統的共同体から切り離され都市に流入して連帯感を喪失した多数の人々(大衆)の出現,そのような人々の動向が政治に及ぼす影響の増大,大量生産・大量消費による消費生活と趣味の平準化,マス・メディアの発達による情報の普及と画一化,マス・メディアを通じての宣伝による独裁政治の可能性の増大--これらの特徴の一つあるいはすべてを強調する概念である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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