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遊牧国家(ゆうぼくこっか)

遊牧民族が建てた国家。血統的に近い氏族が集まって部族をつくり,部族が集まって国家を建て,最も有力な部族長を君主とした。したがって,その特徴は部族連合国家である点にある。内陸アジアでいえば,匈奴(きょうど),柔然(じゅうぜん),突厥(とっけつ),ウイグル,モンゴル,ジュンガルなどがその例。日常の遊牧生活から生まれる卓越した騎馬軍事力の統率が存続の鍵。被支配部族からの貢納や略奪,農耕地帯からの略奪または貢納および交易,中継貿易の利益などを経済的基盤とする。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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