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唯名論(ゆいめいろん)

nominalism 実在論に反対の立場。中世スコラ哲学における「普遍論争」で「普遍は個物の後につくられる」とし,「名のみ」のものとした。したがって実在するものは個物であり,これをキリスト教哲学に取り入れると,神は個的な無限者となる。11世紀のロスケリヌス,アベラルドゥスがこの立場をとり,実在論と争った。ドゥンス・スコトゥス,オッカムに至って近世的経験論につながる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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