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地価(ちか)

土地の価格。商品経済の進展によって土地売買が広範化し,地価が成立した。それが一般化するのは江戸時代中期以降である。明治初年の地租改正では,これまでの貢租にかわって地租が課税されることになり,地価がその課税基準とされた。地価は土地収益の多寡によって決定されるが,その算出方法は検査例第1則によれば,田地1反歩の収穫高に米価を乗じて粗収益を算出,そこから種肥代(収穫の15%),地租(地価の3%),村入費(地価の1%)を控除した純収益を,一定の利子率(多くは6%程度)で資本還元するものである。この公定地価は地租賦課の基準であり,現実の土地売買価格と一致するわけではなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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