1. 番方(ばんかた)

番方(ばんかた)

江戸幕府の職制で,軍事部門を担当した役職。大番・書院番・小姓組番・新番・小十人組番からなる五番方をはじめ,徒(かち)組・鉄砲百人組・先手(弓・鉄砲)組・持(弓・筒)頭・旗奉行・鑓(やり)奉行などがこれにあたる。行政を担当した役職を役方というのに対する。一般に,平時には番方の重要度は低下し,役方に有能な人材が配されたといわれるが,人事上で両者に明確な区分があったわけではない。書院番・小姓組の両番から出発し,番方・役方種々の役職を歴任して勘定奉行・町奉行・大目付に至る道筋は,旗本にとってのエリートコースであった。両者の関係は,幕府官僚機構全体のなかで有機的にとらえる必要があろう。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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