1. 播磨国(はりまのくに)

播磨国(はりまのくに)

山陽道の国。現在の兵庫県南西部。「延喜式」の等級は大国。「和名抄」では明石(あかし)・賀古・印南(いなみ)・飾磨(しかま)・揖保(いいぼ)・赤穂(あかほ)・佐用(さよ)・完粟(しさわ)・神埼・多可・賀茂・美嚢(みなき)の12郡からなる。国府・国分寺は飾磨郡(現,姫路市)におかれた。一宮は伊和神社(現,宍粟(しそう)市一宮町)。「和名抄」所載田数は2万1414町余。「延喜式」では調として布帛や塩のほか壺・盤・椀などの雑器が定められた。「播磨国風土記」には多くの屯倉(みやけ)の存在や渡来人による開発伝承が記され,畿内に接し早くから開けていたことを物語る。平安時代以降多くの荘園がおかれ,12世紀後半には平氏の知行国となる。鎌倉末期には悪党(あくとう)の活躍が顕著となり,赤松氏が台頭して室町幕府の有力守護大名となる。近世の支配は複雑で,大名領,幕領,旗本領,寺社領が混在。1871年(明治4)の廃藩置県により成立した10県と飛地領は姫路県とされ,さらに飾磨県と改称。76年兵庫県に編入された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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