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俳句(はいく)

五七五の17音からなる日本独特の短詩。季語・切字を特徴とするが,季語を排した無季俳句や,定型を破って散文的な表現法をとる自由律俳句の主張もみられる。俳句は「俳諧の句」の略で,江戸時代には発句と連句の両方をさしたが,一般的ではなかった。明治期に正岡子規が「発句は文学なり。連俳は文学に非ず」(「芭蕉雑談」)として,付句を切り離して独立した発句を俳句とよび,これが定着した。子規没後はその門の双璧といわれた河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)・高浜虚子(きょし)が俳壇を二分して活動を継承。昭和期には新興俳句運動とよばれる新たな改革がおこった。第2次大戦後は俳壇も賑やかさをまし,俳句人口も広がって現在に至る。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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