1. 伊豆国(いずのくに)

伊豆国(いずのくに)

東海道の国。現在の静岡県伊豆半島と東京都下の伊豆諸島。「延喜式」の等級は下国。「和名抄」では田方・賀茂・那賀の3郡からなる。「扶桑略記」に680年(天武9)駿河国からの分置を伝える。国府・国分寺は田方郡(現,三島市)にあったと考えられる。一宮は三島大社(現,三島市)。「和名抄」所載田数は2110町余。「延喜式」に調として綾・羅・帛や堅魚(かつお)を,中男作物として木綿・胡麻油・堅魚煎汁(いろり)を定める。724年(神亀元)遠流(おんる)の国に指定された。鎌倉時代には北条氏得宗家が守護を勤め,室町時代には幕府と鎌倉公方の対立から足利政知が派遣されて韮山(にらやま)にとどまり,堀越公方とよばれた。1491年(延徳3)北条早雲が堀越公方を倒して,戦国大名小田原北条氏の支配下となる。江戸時代はほとんどが幕領。1868年(明治元)韮山県となる。71年足柄県,76年静岡県に属した。78年伊豆七島を東京府に編入。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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