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原爆投下(げんばくとうか)

アメリカが日本の抗戦意志を最終的に挫折させるためにとった作戦。1945年(昭和20)8月6日午前8時15分広島に,同月9日午前11時2分長崎に原子爆弾を投下した。本土決戦の準備を進めながらポツダム宣言を黙殺した日本に対して,アメリカは予想される本土上陸作戦での米軍の犠牲を少なくし,ソ連参戦前にアメリカの立場を強固にするため,警告なしに原爆を用いることを決定。1942年からマンハッタン計画として推進され,45年7月16日にニューメキシコ州で実験に成功したばかりの原爆2個がテニアンのB29基地に輸送され,同基地から出撃した。45年末までに広島で約14万人,長崎で約7万人が熱線・放射線障害で死亡した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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