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顕如(けんにょ)

生没 1543.1.6~92.11.24 織豊期の浄土真宗の僧。本願寺11世。幼名は茶々,法名は顕如。諱は光佐(こうさ)。父は10世証如,母は権中納言庭田重親の女。1554年(天文23)得度。59年(永禄2)門跡に列する。70~80年(元亀元~天正8)織田信長との間に石山合戦を展開。正親町(おおぎまち)天皇の仲裁で和議し,石山を退き紀伊国鷺森,ついで和泉国貝塚に移り,85年豊臣秀吉の命により石山に帰る。91年,秀吉から京都堀川七条に寺地を与えられる。顕如の死後,長男教如(きょうにょ)がつぐが,秀吉は三男准如に継職の証状を与えた。しかし徳川家康は教如をとりたて,教如は京都烏丸六条に寺地を得て東本願寺を建立。准如方の西本願寺と分裂した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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