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慶安事件(けいあんじけん)

由比(ゆい)正雪の乱とも。1651年(慶安4)由比正雪・丸橋忠弥・金井半兵衛らによって計画された反乱未遂事件。同年4月の3代将軍徳川家光死去からまもない7月23日,江戸で密告をうけた町奉行が牢人丸橋忠弥を逮捕尋問したところ,正雪を首謀者とする駿河国久能山(静岡市)乗取り,江戸・上方での騒乱などによる幕府の転覆計画を自白。同月26日,正雪は駿府の旅宿で捕手(とりて)に包囲され自殺。8~9月に関係者の大量逮捕と処刑が行われた。事件の原因については諸説あるが,幕府の牢人処遇への不満が主要な動機との説が有力。幕府は事件後,牢人の救済や,牢人の発生源である大名改易を減らすために,末期(まつご)養子禁止の緩和などを行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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