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国技館(こくぎかん)

日本相撲協会が維持・管理する常設相撲場。日露戦争後,梅ケ谷・常陸山両横綱の対戦が人気をよび,ナショナリズム高揚の気運にものって相撲興行は好況を呈した。その機にあわせ大日本相撲協会は,天候に左右されていた興行を安定させるため,東京両国の回向院(えこういん)境内に常設館を建設。1909年(明治42)6月に開館し,国技館と命名した。以後,相撲はひろく国技と称されるようになった。失火や関東大震災による焼失・再建をへて,第2次大戦後占領軍に接収された。1950~84年(昭和25~59)には浅草の蔵前国技館が使用され,85年1月,新たに両国国技館が開館した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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