1. 用語
  2. 日本史 -ま-
  3. 真人(まひと)

真人(まひと)

古代のカバネ。貴人(ウマヒト)の意とも,新羅(しらぎ)の真骨にならったとも,道教の影響ともいわれる。684年(天武13)に八色の姓(やくさのかばね)の最上等としておかれ,13氏に賜った。そのうち5氏は6世紀以降に大王家からわかれた準皇族氏族,8氏は越前・北近江の地方豪族である。それ以後は皇親が臣籍に降下する際に賜る例が増えたが,真人姓を与えられた皇親の没落とともにこのカバネも尊ばれなくなり,朝臣(あそん)姓の下位とみなされた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう