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町奴(まちやっこ)

江戸前期,かぶき者のうち武家奉公人などの斡旋や日用の請負を業とする町方の口入れ・請負業者や牢人者など。町奴も旗本奴同様,唐犬(とうけん)組・笊籬(ざる)組などの組を結成し,意地の張り合いや縄張りをめぐって集団的抗争をおこした。町奴の代表としては唐犬権兵衛や放駒四郎兵衛のほか,1657年(明暦3)に旗本奴との抗争で殺害された幡随院(ばんずいいん)長兵衛が有名。幕府は民衆統制の強化をはかるため,彼らの行為を町触などできびしく取り締まった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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