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町屋(まちや)

平安時代以降近世まで,都市の商人や職人の住居・店舗・仕事場などをいう。古い時期の町屋は小規模で簡単な構造をもち,「洛中洛外図屏風」などの絵巻物には曾木板(そぎいた)で屋根を葺き,竹でおさえ石をおいた家が描かれる。近世の典型的な町屋は間口に対して奥行が深く,片側は大戸口から背面まで通り庭(土間)とし,これにそって1列ないし2列に部屋を配する。屋根は妻入(つまいり)よりも平入(ひらいり)が多く,平入屋根を前後に並べた表屋も西日本の一部にみられる。店舗併用住宅のかたちをとるものが多く,表通りに面して店を構え,通りの両側に軒を連ねる町並みが都市空間の基本となる。現存する町屋の最古の例は,奈良県五條市の栗山家住宅(重文)で1607年(慶長12)の棟札(むなふだ)をもつ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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