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牧氏の変(まきしのへん)

平賀朝雅(ともまさ)の乱とも。1205年(元久2)閏7月,鎌倉幕府の執権北条時政の後妻牧の方が時政と共謀,将軍源実朝を殺害し,女婿で頼朝の猶子(ゆうし)の平賀朝雅を将軍にしようとした事件。同年6月,時政夫妻は,朝雅の讒訴(ざんそ)によって畠山重忠・重保父子を討伐し,ついで閏7月19日,実朝殺害と朝雅擁立をはかった。しかし事前にこれを知った北条政子・義時らが実朝を時政邸から義時邸に保護したため失敗。時政は出家し,伊豆国北条に隠遁,執権は義時にかわった。26日には,朝雅も義時の命による追討をうけて敗死した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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