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紫式部日記絵巻(むらさきしきぶにっきえまき)

「紫式部日記」を絵画化した13世紀中頃の絵巻物。当初は日記のほぼ全文を絵画化したと推定されるが,現在は絵・詞(ことば)とも23段,4巻分が伝存。「源氏物語絵巻」に代表される濃彩作絵(つくりえ)技法の物語絵の伝統をひくが,屋台の線が鋭角的に交差する構図やすっきりとした色感,より自由な面貌描写などに鎌倉時代の新しい造形感覚がうかがわれる。紙本着色。縦約21cm。藤田美術館・五島美術館蔵のものは国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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