1. 用語
  2. 日本史 -む-
  3. 紫式部(むらさきしきぶ)

紫式部(むらさきしきぶ)

生没年不詳。「源氏物語」「紫式部日記」の作者。生年は970年代,没年は1010年代と推測される。父は藤原為時,母は藤原為信の女。本名は未詳。女房名は藤式部(とうのしきぶ)。「源氏物語」の女主人公紫の上にちなんで,死後紫式部の呼称が生じたらしい。兄弟に惟規(のぶのり)がいる。藤原宣孝の妻となり,大弐三位(だいにのさんみ)を生む。「後拾遺集」以下の勅撰集に60首ほど入集。中古三十六歌仙の1人。学者で漢詩人の父に育てられ漢詩文の素養を身につけた。夫の死後に書きはじめた物語が高い評価をうけて,藤原道長の女上東門院(一条天皇の中宮)彰子に出仕。宮仕えの苦労が「紫式部日記」に記される。「源氏物語」の執筆はその後も継続され,虚構ではあるがすぐれた同時代史でもある。家集「紫式部集」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう