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農業恐慌(のうぎょうきょうこう)

一般恐慌にともなって生じるが,農業部門においてより深刻かつ長期に及ぶ恐慌。その理由としては,増産によって所得減少を補おうとする小農経営の対応,農業機器・化学肥料の供給での独占形成,発展途上地域開発にともなう安価な農産物輸入などが指摘される。昭和恐慌においては,アメリカ恐慌による生糸価格激落による養蚕業の不振,植民地米流入の本格化にともなう米価引下げ圧力の強化などにより,農業恐慌は深刻かつ長期に及んだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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