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小田原攻め(おだわらぜめ)

1590年(天正18)豊臣秀吉が関東の後北条氏を滅ぼして全国統一をはたした戦。秀吉に服従していた真田昌幸と後北条氏の上野国沼田領をめぐる争論をきっかけに,秀吉はかねてからの上洛要求に応じない後北条氏討伐を決意。3月1日京都を出発し,27日には沼津に到着,山中・韮山両城を攻撃した。後北条氏は一族・重臣を小田原城(現,神奈川県小田原市)に集めて籠城。4月,秀吉も石垣山(現,神奈川県小田原市)に一夜城を築いて持久戦となるが,後北条方の支城が次々に落ち,7月5日,北条氏直が降伏。氏直の父氏政と叔父氏照のほか家老2人が切腹を命じられ,後北条氏は事実上滅亡した。その旧領は徳川家康に与えられた。この戦ののち,関東・奥羽の大名もしだいに来属し,秀吉の全国統一は完成した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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